絶望の手取り10万円の正社員

2024/10/02

仕事

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最初の仕事を辞めた話

私が初めての仕事を辞めた時、実はそんなに迷いはありませんでした。なぜなら、その時点で自分が定年までこの会社で働く姿を全く想像できなかったからです。入社したばかりの頃は、「これからここで頑張っていくんだ!」という気持ちももちろんありました。しかし、日々の業務や上司・先輩方の姿を見ていくうちに、「このままここで何十年も働くなんて、とても考えられないな」と感じ始めました。とはいえ、特別なにかやりたいことがあるわけでもなかったため、とりあえず貯金はしておこうと思いました。貯金用の銀行口座を作って使わないようにしたり、コンビニに寄らないようにしたり色々工夫しました。最終的に辞める時にはある程度の貯蓄をすることができていたので、この作戦は成功したと思います。

やめようと思ったきっかけ

どうも好きになれなかった会話、愚痴や不満、パチンコ、酒、その他諸々。それを聞きながら、「自分も20年後、30年後に同じことを話しているのだろうか?」と思ったとき、強い絶望感が押し寄せてきました。このままでは、自分の人生がまるで停滞したように感じる気がしたのです。

そして、もう一つの大きな理由は初任給でした。頑張って働いても、手取りで10万円程度。毎月の生活費や将来を考えると、決して十分とは言えませんでした。もちろん、給料だけが仕事の全てではありません。少しずつ上がっていくにせよ(ある年齢から下がり始める)、この給与でやっていくのは無理だと強く感じました。

周りの反応

退職を決めたとき、周りの友人からは様々な反応がありました。中には「絶対辞めないほうが良い」と強く言ってくる友人もいました。確かに安定を捨てるのは不安が伴いますし、その友人の意見も一理あるかもしれません。でも、自分自身の心に正直になると、どうしても続けられないという気持ちが強かったのです。

そんな中、退職の手続きを進める際、事務の方が私に言った言葉が印象的でした。「羨ましいな、私も若い時に行きたかった」と。その言葉を聞いた瞬間、「後悔してからでは遅いんだ」という思いが胸に込み上げました。多くの人が安定を求めて続けているけれど、本当に自分が求めているものを手に入れるには、リスクを取ってでも動かなければならないと感じたのです。

結局は自分で決めるしかない

辞める決断をしたときは、とりあえずの目的は決まっていましたし、あとはそれに向かって準備をしつつ働くのみでした。「本当に大丈夫だろうか」という不安ももちろんありましたが、それ以上に「新しい一歩を踏み出すことができる」という解放感と期待感がありました。今振り返ってみても、あの時の決断は正しかったと心から思います。

自分の人生は、自分で決めるしかない。そして、その選択がどれだけ難しくても、後悔しないように生きていくことが大切だと、この経験を通して強く感じました。

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